新人CE  透析 低血圧

透析患者では健常人の適正血圧が心血管イベントの発生率を下げるとは限らない。

ある研究で収縮期血圧が165mmHgが最も総死亡リスクが低かった

また心血管合併症による死亡リスクは、収縮期血圧で157㎜Hgが最も低かった。

逆にこの2つの血圧よりも低くなると死亡リスク、心血管合併症のリスクが上がった。

低血圧定義(WHOより):収縮期血圧100㎜Hg以下

            拡張期血圧60㎜Hg以下

血圧低下3タイプ

  1. 透析低血圧:透析中に収縮期血圧が30㎜Hg以上低下する
  2. 起立性低血圧:姿勢変化の3分以内に収取期血圧が20㎜Hℊ以上、拡張期血圧10㎜Hℊ以上低下
  3. 常時低血圧:日常生活で常に収縮期血圧が100㎜Hℊ以下 

 

 急激な血圧低下が各臓器への血流低下につながりイベントの発生に強く刺激する

新人CE  透析 高血圧

腎機能低下で血圧は上昇する

血圧は末梢血管抵抗×心拍出量

血圧が上昇する機序2つ

  • 腎血管性:腎動脈主管部の狭窄によって狭窄部位より遠位での血流が低下してレ           ニンアンギオテンシン系(RAS)の活性が亢進し、末梢血管抵抗が上昇  
  • 腎実質性:種々の腎疾患によりネフロン数が減少することにより・・
  1. 残腎ネフロンにおける糸球体濾過量維持の目的で糸球体内圧を上昇させるためRASが活性化し末梢血管抵抗上昇
  2. 糸球体濾過量の減少による体液量上昇で心拍出量増加
  3. 交感神経の過剰興奮により心収縮力と末梢血管抵抗が増加

 

新人CE 透析 アフェレシス療法

血液浄化療法→腎不全治療

      →アフェレシス療法・・血液中に存在する特定の病因成分を除去

Σ

CHDF:持続的血液透析濾過  腎不全・劇症肝炎など

CHF  :持続的血液濾過       "

CHD :持続的血液透析                          "

SCUF:緩徐持続的限外濾過                     "

 

PE :単純血漿交換       急性肝不全・血栓性血小板減少性紫斑病

PA :血漿吸着         重症筋無力症・ギランバレー

DFPP:二重膜濾過血漿交換法   家族性高コレステロール血症・スティー

HA :血液吸着         薬物中毒・敗血症

LCAP:白血球除去療法      潰瘍性大腸炎

腹水:

新人CE  アンビューバック

バックバルブマスク(BVM)もしくは アンビューバック

・酸素供給がなくても使用できる

・用手換気できる

・一方弁によりCO2の再呼吸が起こらない

 

・高濃度酸素使用時は高流量酸素に加え、リザーバーバックが必要

  バックが膨らんだ時に大気が入らないように

・バック自体が硬い、呼気が大気中に排出されることから換気状態や肺コンプライアンスな把握が困難

・加圧しすぎで気胸などに

                    

新人CE NPPV

NPPV(Non invasive Positive Pressure Ventilation,非侵襲的陽圧換気)

 ・治療開始30から60分以内に採血で血ガス確認→改善が見られないなら治療条件変更

                        (2~4時間後に動脈血ガス測定)

 ・同期が不良ならリーク、圧迫の少ないマスク(トータルフェイスマスクetc)に変更

 

適応

 COPDの急性憎悪

 心原生肺水腫

 

主なモード

 CPAP                  S/Tモード

・Ranp時間               ・IPAP=最高気道内圧 

(設定した圧まで徐々に上げる)      (吸気時の圧力)

・C-Flex                 ・EPAP=PEEP

 (呼気の開始時に圧を減少)        (呼気の圧力)

                     ・I-Time

                      (一回の吸気時間)

                     ・RISE            

                    (EPAからIPAPに達するまでの時間

                     1~5で設定←秒数ではない)

 

測定値 

PIP(最高気道内圧)

Exhale(青:呼気相 橙:強制換気 緑:自発呼吸)

Pt.Trig(自発呼吸の割合)

TI/TTOT(吸気時間の割合)

Tot.Leak 呼気ポートやマスクからのリーク  20L程度まで

新人CE 透析

透析になり最も発生頻度の高い合併症

 低血圧 

起こりやすい患者

・高齢 糖尿 低栄養 貧血 心機能障害

自覚症状

・あくび 吐き気 嘔吐 頭痛 冷や汗

原因

・透析での除水による循環血液量減少 血管収縮能の低下  心機能障害

対策

・除水量を少なく DWを上げる バランスの良い食事 

 低血圧治療薬(リズミック、ドプス、エホチール) 

注)末梢血管収縮作用がある薬剤については下肢虚血や未治療冠動脈疾患がある患者へは慎重に検討する。